第88回全日本学生ヨット選手権大会 報告
晩秋の候、先輩諸兄姉におかれましては、いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は愛媛大学ヨット部への格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2023年11月1日(水)から5日(日)にかけて第88回全日本学生ヨット選手権大会が福岡県小戸の福岡市ヨットハーバーで行われました。我が愛媛大学ヨット部からはスナイプ級が20年ぶりに出場できたこと大変うれしく思っております。
大会に参加するにあたり、ご寄付を頂いた方、応援を頂いた方、現地にて激励を頂いた方、また、伊予で練習を見ていただいた方、新居浜の予選に来ていただいた方、日ごろから愛媛大学ヨット部をご支援いただいている先輩諸兄姉、大変ありがとうございました。感謝申し上げます。
全日本への出場は2002年11月江の島での大会から20年ぶりの大会ぶりとなります。また、小戸で全国大会が行われるのは2014年から9年ぶりとのことでした。そして、この福岡県小戸は1981年に愛媛大学ヨット部が準優勝をしている場所でもあります。
10月28日、29日に伊予での最終練習、10月29日に艇の積込を行い、11月1日に現地入りをしました。
出場校は24大学で出場艇72艇となります。愛媛大学ヨット部は 30319 29169 27874 で出場しました。
今回の大会も、公式掲示板にLINEのオープンチャットを使用したり、RRS.orgを使用したりTracTracを使用したりと近年のシステマティックな大会運営を行っていたり、全日本学生ヨット選手権大会で初めてのYouTube配信があったり、モザイクアートの大会規格があったりと、新しいことへ挑戦している運営だったと感じました。
福岡の小戸といえばいい風が吹く場所なのですが、今大会期間中は全国的に暑い日程になっていて、小戸でも暑く、そのせいか、風が弱く、アベレージで4~5ktという風の中のレースとなりました。風待ちやスタート後のアバンダンもあり、11レース予定していたのですが成立したのは4日間で4レースとなりました。
大会の成績としては 個人 30319/71位 29169/69位 27874/68位 (72艇中) 団体 24位 (24大学中)という結果となりました。
結果は残せなかったのですが、四国で行う4大学12艇での予選では経験することができない72艇のビッグフリートレースに出場し、スタート、上マークアプローチ、リーチング、500mという長いスタートラインや上マークまで1400mのレグなどなどビッグフリートレースでしか得られない状況を経験することができました。練習も全日本に備えてマーク際の混戦や、上マークのアプローチなどを想定した帆走や知識勉強を行ってはいましたが、百聞は一見に如かずで、この経験を今後にどう生かすかが今後の課題となります。
大会前 期間中には、たくさんの先輩諸兄姉から叱咤激励を頂きましてありがとうございました。少なかった愛媛大学ヨット部部員も多くなり、去年からスナイプ級470級3艇ずつそろえて両クラスで団体戦予選に出場することができる体制となりました。練習も、最大10艇での出艇をし、部内でレースをすることができるようになりました。また、今年、スナイプ級と470級が1艇ずつ全日本学生ヨット個人選手権大会に出場しました。
一時は部の存続が危ぶまれる時もありましたが、全日本個人戦に出場できるようになり、昨年の470級に引き続きスナイプ級がこの全日本学生ヨット選手権大会にも出場できるようになりました。「ヨット部の部員何人なんだ? 部の存続は大丈夫か?」から、「全日本での成績はどうなんだ?」、「あのスタートはいかんぞ!」と先輩諸兄からのお言葉も変わってきて、愛媛大学ヨット部が復活し次のステージが見えてきたのを実感しております。
来年の全日本学生ヨット選手権大会は神奈川県の江の島で開催されます。来年は両クラスで全日本に行けるよう日々努力してまいりますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。