2022年度全日本学生ヨット個人選手権大会結果

拝啓  

初秋の候、先輩諸兄におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を承り、誠にありがとうございます。

先日9月1日から4日にかけて2022年度全日本学生ヨット個人選手権大会が愛知県蒲郡市豊田自動繊機海陽ヨットハーバーで行われました。新型コロナウイルスにより活動が制限される中、大会が開催されたことを大変うれしく思っております。

大会に参加することになり、応援を頂いた諸先輩方、現地にて激励を頂いた磯部先輩、伊予で練習を見ていただいた先輩方、日ごろから愛媛大学ヨット部をご支援いただいている皆様、大変ありがとうございました。感謝申し上げます。

 この大会は7月1日から2日にかけて行われた予選会である、全日本学生ヨット個人選手権大会四国水域予選で上位3艇が出場する大会です。我々の愛媛大学ヨット部は470級で1位4743(佐藤・鍋良)、4位4417(小西・西川)、6位3734(濱口・芝田)、7位3845(鈴木・岸川)、スナイプ級で4位30319(西川、守本)、12位(竹内・中川)の結果から、470級で1位の佐藤・鍋良組のみの出場予定でしたが、スナイプ級の2位だった松山大学が全日本への出場を辞退したために次点の4位であった西川・守本組が出場できるようになりました。

 2020年に470級の鶴見兄(63期)・山本兄(63期)組が出場枠をとったのですが、愛媛大学からコロナ禍のため、全日本への出場禁止を言われた為、前回全日本へ出場した2019年の岡本兄(63期)・政次兄(63期)組からの3年ぶりの出場となります。また、470級が全日本へ出場するのは、2011年の豊川兄(55 期)上岡兄(57 期)組以来となります。さらに、470級とスナイプ級の両方が出場できるのは、1998年の470級西山兄(48期)・米今兄(49期)組 スナイプ級大本兄(49期)・下井兄(46期)組いらいの24年ぶりとなります。

 大会へは四国から470級が愛媛大学・高知大学・徳島大学が、スナイプ級は愛媛大学・香川大学・高知大学が出場しました。艇の搬送は愛媛・香川・徳島の3大学で運送会社に頼み、まとめて輸送を行いました。

 初めて行った海陽ヨットハーバーはバースが広く、出艇するスロープもエントリーしていた片クラスの54艇が悠々と出艇できる広さがあった事に驚き、さすが話で聞いていたニッポンチャレンジアメリカズカップのベースキャンプ地なのだなと感じました。

大会は、コロナ禍での開催ということもあり、対策としては、日々の健康チェックシートや、会場へ入るときの体温チェック、手指消毒が行われました。また、公式掲示板もオンラインでの掲示やライングループでの情報公開が行われていました。

朝のブリーフィングはハーバー内の大屋根下で行われていたのですが、大会の受付と協議説明会はZoomやYouTubeで行われるなどの対策が行われていました。

さて、本大会は1日目に3レース、2日目に4レース、3日目に1レースと、合計8レース行われました。結果として成績は、470級の佐藤・鍋良ペアが54艇中50位、スナイプ級の西川・守本ペアが54艇中52位でした。

1日目は1レース目中盤以降風が強くなり、470級の4743は危険と判断したため、2・3レース目をリタイアしました。慣れない風と波に苦戦し、同時に全国のレベルを思い知らされるレースとなりました。

2日目は1レース後にスナイプ級のランチャーが故障し、2レース目をリタイアしました。着岸し応急処置を施したのち、再度出艇し3・4レースを終えました。後ろを走る悔しさに心が折れそうになりながらも、最後まで諦めないことを目標に走り切りました。

3日目は、スナイプ級のレースでは黒色旗の掲揚により17艇が失格となる中でのレースとなりました。本大会で学んだことも含め、自分たちの出せるすべてを出し切るつもりで最終レースを走りました。

 良い結果を残すことはできませんでしたが、各々が大きな学びを得ることができました。非常にレベルの高い選手達の集まるレースに参加することができたことを光栄に思います。

最後になりましたが、愛媛大学ヨット部関係者の皆様には、日ごろから格別の関心を寄せていただいており、現役部員一同とても感謝しております。新秋快適の候、どうぞお健やかにお過ごしください。皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

敬具

愛媛大学ヨット部

四国4大学